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毎日1偉人 古代ギリシアの女流詩人「サッポー」

こんにちは!Amatoです。

 

本日の毎日1偉人は、

古代ギリシアの女流詩人「サッポー」です。

 

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サッポー(Wikipediaから引用)

 

サッポー(紀元前630頃~紀元前570頃)

サッポーはレスボス島に生まれた女性の詩人です。

彼女は自分の恋愛経験を叙情詩として表現し、その詩は非常に高く評価されています。

 

サッポーの生涯

サッポーは、エーゲ海に面したレスボス島の貴族の家にに生まれ、その島で人生をほとんどを過ごしました。

実際のところ、彼女の生涯についてはあまり分かっていません。

しかし、当時のレスボス島の状況から予測することができます。

当時のレスボス島は、ギリシアの文化として非常に華麗さに富んだ気風であったとされています。

また、この島の女性たちは、そのような環境で育っていたため、美しいとして有名でした。

ギリシア本土は女性は社会的地位が低いとされていましたが、このレスボス島の女性たちは活発に文化活動を行っていました。

このような背景でサッポーは様々な詩をはぐくむことになったと考えられています。

サッポーは、このレスボス島で文芸や音楽などの文化活動を行い、それを島の女性たちに教育するために学校を作りました。

サッポーの学校は、若い娘しか入学することができず、文芸・音楽・舞踏を始めとする文化についての教育が施されていましたが、具体的な内容についてはあまり分かっていません。

しかし、ギリシア中から女性が集まり、サッポーから学ぼうとしたとされています。

 

詩の特徴

サッポーの詩には自信の体験をもとにした作品が多数見られます。

その中には、同性愛の表現が含まれたものもありました。

彼女の作品は、愛、嫉妬などの情景を絵のように表現しているとされています。

この自由で情熱的な詩は主に女性に向けて作られています。

一方、男性に向けたものもいくつか見つかっています。

自分が恋をしている女性が、男性と一緒にいるところを見てしまったときの嫉妬心を次のように表現しています。

 

「冷たい汗が 震える私を包み込む

 全身汗に包まれ 私はどんなに青い草よりも青ざめる」

 

このように心情を非常に鮮明に表現していることが分かります。

 

サッポーの詩による影響

サッポーが残した詩は 、当時のギリシアだけでなく、彼女の死後も色褪せることなく高い評価を受けています。

彼女の死後100年後に、プラトンはこのサッポーを「十番目のミューズ」と評しました。

このミューズとは、芸術と文学をつかさどる女神で、その女神に匹敵する人物だという表現をしました。

それ以降、オウディウスやカトゥルスなどの詩人も彼女の作品を読み、影響を受けました。

しかし、サッポーの作品の大部分は残っておらず、完全な形で残っているのは「アフロディテ讃歌」のみとなっています。

 

数多くの作品で人々を魅了し、大きな影響を与えたサッポー。

それは、自らの経験や心情を非常に鮮烈に表現していたからでしょう。

このように、人々を引き付ける文章を残していきたいですね。

 

 

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