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毎日1偉人 一神教の創始者「アクエンアテン」

こんにちは!Amatoです。

最近順調に5時起きを習慣化できてきました。

 

本日の毎日1偉人は、

一神教の創始者「アクエンアテン」です。

 

 

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図:アクエンアテンの胸像

引用:Wikipedia

 

アクエンアテン(紀元前1362頃~紀元前1333頃) 

アクエンアテン(アメンヘテプ四世)は、古代エジプト王の一人で、世界初の一神教の創始者と考えられています。

多神教が広く崇拝されている中、唯一神を信仰する新しい宗教を広めようとしました。

 

古代エジプトの宗教

古代エジプトの宗教は、紀元前3000年頃からおよそ3000年続いたとされてきました。

長い間崇拝され、さらにエジプト各地に広まったため、各時代、地域で様々な差異が見られています。

エジプトの王を神格化した人物神や、自然現象などを神格化した自然神など多様な神が存在します。

その中には、生産の神オシリスや戦いの神ホルス、太陽の神ラー、冥界の神アヌビスなどの神が含まれています。

いくつか名前だけは知っている方も多いと思います。

また、その中には以前紹介した「イムホテプ」も入っています。

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多くの神は、動物の姿、もしくは動物の頭を持つ人間の姿をしていました。

この神々を崇拝するために、エジプトの各地に神殿が建てられました。

さらに、これらの神々に仕える聖職者や神官は、強い権力を持っており、エジプトの神権政治を統治していました。

 

アクエンアテンによる宗教改革

アクエンアテンは、これらの神々を否定し、唯一神のアテンを祭る新宗教を始めました。

新宗教を始める前はアメンヘテプ四世という名でしたが、「太陽神アテンに仕える者」を意味する「アクエンアテン」に自分の名前を改めました。

この一神教を広めるために、多くの神殿の取り壊しも命じました。

彼がこの新宗教を始めたのには、目的がありました。

その目的は、自らの政治の権力を強めるということでした。

唯一神アテンに仕える神は自分だけだと主張し、当時大きな権力を持っていた聖職者たちの権力を弱らせたのです。

それにより、自らの王権を強めようとしました。

さらに集中させるために、アクエンアテンは砂漠に新たな都市アケトアテンを建設し、当時の首都テーベからそこへ首都を移しました。

このように自ら創始した宗教を広めるために様々な活動を行いました。

 

アクエンアテンの死後

アクエンアテンは、およそ17年間もの間王位に就き、新宗教を広めてきました。

しかし、民衆たちはアテン神を心から信仰してはいませんでした。

アクエンアテンの死後、エジプト王は息子のトゥトアンクアテン(ツタンカーメン)が即位しました。

トゥトアンクアテンは、弱体化された神官たちの圧力に屈してしまったのです。

それにより、首都がもとのテーベに戻り、数年のうちにアテン神は完全に拒否されてしまったのです。

 

アクエンアテンは、革新者として考えられています。

自らの実権を強化するために、新しい宗教を創始し広めようとしました。

彼が創始した宗教は、唯一神を崇拝する一神教信仰の原型として考えられています。

 

彼の王権強化の目的を達成するために発想した手段は、素晴らしいものだと思います。

今までの常識を覆すことを成し遂げたアクエンアテンは、非常に独創的だと私は思います。

 

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